秘技・絞れば絞るほど、悟りに近づく?
前々回の
秘儀、必撮モード!!でお伝えしたが、
何故「デフォルト設定」を絞り優先モードにしているかを述べていきたいと思います。

まず絞り優先モードでF8をデフォルト設定としているのはレンズのクオリティーを最大限に活かせる値がほぼF8〜F11だから。
レンズの特性やクオリティーを示しているMTF曲線でもメーカーなどが比較しているのはやはりこの付近のF値を基準としています。
個人的にはF11よりも絞り込むことは、低速シャッタースピードを必要とする場合や深い被写界深度を必要とする場合でないと自分の使用している35ミリ一眼レフデジタルカメラではあまり無いというのが最近のスタイルです。
また現在のようにカメラ内でのローパスフィルターのゴミ除去機能が進化していない過去のボディーでは、広角レンズ域で絞りF22やF32まで絞り込むと画面内に点々とゴミが現れ撮影後にそれらをスポット修正するだけでもかなりの労力で、モニターに向かって「コツコツ」「テンテン」とゴミ取りを行う作業はまるで千日回峰行を行う行者様の気分。
もちろんレンズの回折現象によってシャープネスが低下してしまうことにも配慮しての設定なのです。
ですが絞り優先モードの時「ISO感度AUTO(高輝度側・階調優先・ON)」に設定してある理由は…。
次回に続きます。
今回の2枚の写真は2007年に撮影したEOS-1Ds Mark IIでの写真。
この時の撮影データーは
レンズEF 24-105mm f/4L IS
絞りF22
焦点距離24ミリ
シャッタースピード10秒
暴風の中で笹原をブラしたくて絞り込んでの低速撮影としたのですが・・・(涙)
なお、今回はAdobe Lightroomの「スポットを可視化」を使用してゴミを「可視化」いたしました。

