PENTAX 645Zに思う事。

以前、自分もフィルム時代はPENTAX 645Nを使用していたが、逆光でのレンズフレアやボディー内のミラーショックなどが気になり結果として長続きはしなかった。
d111121160-ap3-15
そのPENTAX 645がデジタル化後初のリニューアルされたPENTAX 645Z。
わざわざ動画撮影機能を搭載したと聞いたあたりから「もしかしてなんでも積み込みすぎて個性を消してしまう(幕の内弁当)のようなボディーでは?」と感じていたが、公表されたスペックを見るとその予感は当たっているようだ。

まず、645ZのRAWデーターが中判機でありながら16bitでないというのは考えられない。中判機は大きな撮像素子のメリットを活かし豊かな階調と粘りのあるRAWデーターを生成できるのが本来のはず。だが先代は12bit、今回は14bitと未だに35ミリフルサイズ機と同じbit数でしかないというのはとても残念だ。 また今回の645Zは画素数が4000万から5000万へと高密度化しているが、はたしてこれもなすべき進化だったのだろうか?
画素数はわかりやすいスペックだが、既に一般のユーザーは画素数の無意味な増加に嫌気が指しているのだと僕自身は感じている。もちろんメーカーもそれらに配慮して撮影ファイルにJPEGやTIFF保存を搭載したのだろう。だが画素数を多くするよりも同一画素数でbit数や更なる高感度低ノイズをうたう個性を搭載しなかったのが残念でならない。
最後になるがこの645Z、使用感度がISO 100~204800となっているが、自分の意見を述べさせてもらえれば使用感度をISO 3~1600までに抑え、シャッタースピードも1/1000秒~30分という値にし、そして動画性能は廃止してライブビュー機能しか搭載しない。そのかわりに暗い中でもフレーミングやピントが解るナイトライブビューを搭載してはどうだろう。
なぜなら645Zのユーザー層は三脚使用の撮影に慣れており、それらのユーザーが風景に新しい発見をできるのは主として長時間露光撮影なのではないかと思うからだ。
645Zは動画性能やダストリダクションなどの35ミリフルサイズデジタルカメラでは当然の機能を多く搭載して、彼等に必死に近づこうとしている。
だがそれは果たして本当に望まれていることなのだろうか?
誰でもが当たり前に写真を撮れる時代だからこそ、低感度・長時間露光のボディは中判カメラで日常を非日常に変えられる魔力を持てると思うのだが…皆さんのご意見はいかがでしょうか?

今回の写真は数年前の秋に奥日光小田代ヶ原で撮影した一枚。 水面に写る林をシャッタースピード10秒で長時間露光した。 先程の645Zでの話では無いが、長時間露光には日常を非日常へと変化させる「魔法」をかけられる時がある。

訂正。
読者の方から「先代の645Dは12bitでは無く14bitです。」とのご指摘をいただいただき確認しましたがたしかにそのとおり14bitであった。訂正いたします。

Pocket